「スカイ・トラベラーカード」
プレミアムバージョンの損得

 スカイトラベラーカードを使うようになった時期と、私が年金生活に入る時期が重なり、さらにこのところハワイ以外にバンコクに行く回数も増え、ポイントも順調に増えています。

 そんな中2015年の年明け頃アメックスからプレミアムバージョンに乗り換えませんかという勧誘のダイレクトメールが来ました。

 それだけ旅行で散財しているということになりそうですが、このカードの損得について改めて最近考えてみました。

 基本的な部分はこれまでの通常のスカイトラベラーカード(会費は10000+税金)と同じですが、こちらは年会費が35000+税金というのもので、かなり高額。

 その代わりこのカードで航空券や指定した旅行代理店でツアー等の予約をすると、その料金に関係するポイントが、通常カードの場合は3倍なのが、このカードなら5倍になるというものです。

 旅行好きとしてはなかなか魅力的な提案ですが、これまでの料金に3万円近く上乗せして、果たしてそれだけのメリットがあるのか?

 最大の違いはポイントの違いなので、具体的に私の昨年の例に当てはめて考えてみました。

 昨年度の私は息子とのハワイ旅行でチケット代約30万、ケアンズへの一人旅でチケット代が10万(片道だけビジネスクラス)、バンコク旅行を4回。このチケット代が25万。

 改めて集計すると、やたら使っているなという印象ですが、ともかくこれらの合計が65万ぐらい。

 ということは通常のカード利用でポイントが6500×3=19500ポイントたまったということになります。

 これをプレミアムカードで払ったとすると6500×5=32500ポイントになります。その差は13000ポイント。

 アメックスの場合は、このポイントをそのまま1:1でマイレージポイントに換算できますので、要するに13000マイル差がつくということになります。

 問題はこの差が、年会費の差に匹敵するかどうかですが、話を簡単にするため、マイレージポイントを、特典航空券ではなく、チケット代の割引に使うと考えます。この場合換算率が1.5倍前後になるようです。

 つまり13000マイルの差は、チケット料金の金額で言えばだいたい2万円前後の差に匹敵するということになります。(特典航空券で考えると2倍近くなるかもしれませんが)

 しかしもともとの年会費の差は3万円近くあるわけですから、この場合は結果的にプレミアムカードの負担の方が大きくなり、「これは私の場合は損だ」と判断しました。

 というわけで私の場合は不利だという結論になったわけですが、では上記の考えで年間いくらぐらい消費すると3万円の差が生まれるかというと、年間で100万使うようなら、通常カードで30000、プレミアムで50000ポイントたまりますので、これならなんとか差額に見合うかなという印象です。

 つまりプレミアムカードでポイントを稼げるような人は、年間100万以上をチケット代等で費やす人に限られるということです。

 そんなわけで、私の場合は「ありがたいお誘いだな」と思いつつ、ダイレクトメールはくずかご行きとなりました。

 なお上記以外にも海外旅行障害保険金等の補償額もプレミアムカードの方が高くなりますから、そういった保険料も考慮して便利だと判断する人もいると思います。

 要は自分の旅行スタイルとカードの特性が合致しているかどうかをきちんと判断しないといけないということだと思います。



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