ププケアには2006年にレンタカーで初めて行きました。
場所も良く分からず、地図を頼りにレンタカーを運転。ようやくそれっぽいところに到達し、最初は右側のスーパーの駐車場に車を停めました。
半信半疑で道路を横断。30mも歩くと磯だまりのような大きな入り江が見えてきました。
そこがあらかじめ調べてあった「タイドプール」でした。波は全くなく浅瀬が続いています。
近づこうとすると、途中は溶岩がそのまま固まったような岩で、結構歩きにくくて困ります。
水はものすごく透明度が高く、底の方までくっきり見えます。これは面白そうだ。でもやけに人が少ないし、魚もいないなあと思い、もう少し足を伸ばしてみることにしました。
すると50mぐらい先の左側に駐車場が見えてきて、さらにトイレ兼更衣室があることを確認。
そこから、ビーチに行くには高低差5mぐらいの崖を下るようになりますが、その先では今まさに、多数の人がシュノーケルをしていました。
ここがシャークスコーブと呼ばれている場所です。
全体を見ると、小さな入り江になっています。しかし夏場のため風が当たらないせいか、波があまり無く、上から見ていても透明度が高いことが分かります。
駐車場内の車を見ると、オプショナルツアーの車が多数停車していて、そのほとんどはダイビングのようです。
さきほどのシャークスコーブは、このコーブの左側に位置していて、間接的に外洋と接しています。
早速ビーチグッズを手に持ち、急斜面をすべらないように用心しながら降りていくと、すぐに岩場となります。
天気が良かったので岩と岩の間の日陰を探し、なんとか場所を確保し、まずはゴーグルだけを持ってビーチへ。
ビーチまでが岩場や砂利なので、素足だとかなり痛いのが玉に瑕。なるべく砂の部分を歩くようにしました。
水に慣れたところで潜ってみると、これがなんとも素晴らしく、見たことがないような水中世界が広がります。
水面の上からはあまり見えませんが、ちょっと潜ってみると岩場の周りに多数の魚が泳いでいます。これはびっくり。目の前をすーっと通過する魚がいるかと思うと、岩場の藻を一心不乱に突っついている魚がいます。
何とも夢のような世界を堪能し、なおかつシュノーケルまで試みて大満足でした。
2008年は平日のせいか、天気が良かったにもかかわらず駐車場は空いていました。
空きスペースに頭から車を突っ込み、各自必要な者を持って駐車場からビーチに至る急な傾斜をゆっくり下ります。木の下に適当な日陰をみつけ、そこを拠点とするべく、ビニールシートの上に荷物をどかどかと拡げます。
まともに泳げないのにシュノーケルをするというのは危険きわまりないとも思いますが、水中の魚たちを見るのは本当に面白い。時間がたつのを忘れてしまいます。
水槽で飼われるような小さな熱帯魚から、刺身にしたらうまそうだな、と思える大型の魚、色が美しい魚、敏捷な魚と、ひたすら何かを貪り食う魚と、場所を変えるたびに違う種類の魚と遭遇できます。
夢中で見ていたら、副作用が。背中がいつのまにか大変な日焼けを起こしていました。
以後三日間、寝返りをうつたびにシュノーケルの恐ろしさを思い知らされました。いずれにしても、ここは日本のガイドブックではあまりおおっぴらに紹介されていないこともあって、日本人も少なく、1日のんびりと魚たちと戯れることが出来ます。