ハワイの言語と人

言語

 当然英語なのですが、最初にハワイに行ったときは、全く聞き取れずに困りました。それはこちらのヒヤリング能力の問題も当然あったのですが、慣れてきてもやっぱり分からないときのほうが多いです。

 どうしてなんだろう、と思っていましたが、「ピジンイングリッシュ」という説明を聞いて少し納得できました。これはどうやら歴史的な背景があるようで、もともとはハワイ語を話していたところに英語が入り込んだため、独特の言葉が出来上がったようです。

 相手が観光客と分かると標準の英語で接してくれる人たちが多いのですが、普段地元の方達がしゃべっている英語を聞いていると、なんだか妙に濁音が多く聞こえ、しかもそれが単一の語句で意味をなしているように聞こえます。(ダッという発音をよく聞きます)

 それでもハワイに滞在し3日ほどすると、耳がそれらの語感に慣れてくるのか、あまり違和感は感じられなくなります。さらに英語のヒヤリングを勉強するにつれ、そのピジンの間に挟まっているのが、正規の英語らしい、ということも分かってきました。

 ともあれ、観光客は普通の基本的な中学生英語が分かれば、ハワイではなんとかなります。また英語が全く出来なくても、ワイキキの一流ホテルや有名なお店では日本語が通じます。もちろん、私のようなブロークンな中学生英語も通じます。

 従って、ハワイは外国でありながら非常に気安く、なおかつ適度に英会話が出来る環境にあり、自分の英語力に自信をつけることが比較的容易にできそうです。

 とは言いつつも、ハワイに行き始めた頃は、やはり最初の一言はかなり辛くて、頭の中でああでもないこうでもない、といじり回した末に覚悟を決めて言葉を発するのですが、たいていその返答は教科書に出てくるようなものではないし、しかも早口なのでますます面食らってしまいます。

 これではやはり旅行の醍醐味は味わえないと思い、昔勉強した英語をなんとか格好つけられるまでにしようと考え、一時期英単語集を買ったり、TOEICに挑戦したりしていました。

 始めた受けたTOEICは、その英語の速さに圧倒され、スコアはたしか300点代だったと思います。その後通勤途中の車の中で、ラジオのAFNを聞いたり、英語雑誌のCDを聞いたり、TOEICの問題集をこなしたりして、5年以上前になると思いますが、ようやく目標の600点を越したので、それからは受験はしていません。

 余談に入ってしまいましたが、実は日本語が通じるのはワイキキ周辺だけで、有名なアラモアナショッピングセンターでも、店員さんには日本語はほとんど通じないことが多いようです。もっとも下手な英語でも、なんとか聞き取ろう、と精一杯の努力をしてくれます。

 またワイキキのカラカウア通りを歩いていると、いろいろな言語が聞こえてきます。全く耳にしたことがないような言語も聞こえるので、なるほど世界中の人が来ているんだなと納得できます。

 ちなみにワイキキの街角には各種のフリーペーパーが置かれていますが、これらに使われている言語は、英語、日本語、スペイン語(たぶん)、韓国語(ハングル)が圧倒的です。つまりそれだけ多くの言葉が日常的に使われていると言うことです。

 もちろんカラカウア通りではこれ以外にも、フランス語やドイツ語、各種?の中国語も聞こえてきます。最近お盆の時を除いて日本語があまり聞こえなくなりました。やはり不況なんでしょうね。


 アロハストリートによると、ハワイの人種構成比率は、2006年の調査では、白人系26.3%、日系15.1%、フィリピン系14.2%、ハワイアン系8.6%、中国系4.4%とあり、以下韓国系、黒人系、ベトナム系と続いています。

 しかしこれらの数字を足しても100%にはなりません。では残りはどこの人?と気になりますが、なんと21.5%は混血となっています。つまり分類できないと言うことです。

 どうしてそうなったかというと、歴史的に見てハワイが移民を多く受け入れられてきたこと、そしてハワイに行った人がその魅力にとりつかれ、ハワイで暮らし始めたからではないかと思います。

 この中でも日系の方は、第4,第5世代の方になっています。初期の移民の辛さ、苦しさ、貧しさは想像を絶する過酷さだったようですが、それを知りたい人はハワイ大学近くの「ハワイ日本文化センター」に行かれることをおすすめします。

 さて実際にワイキキで過ごしていると、実に多種多様な人種を見かけます。背が高い、低い、横幅が大きい、細い、色が白い、黒い、髪の毛の色が黒い、金色、目の色が黒い、青い、鼻が高い、低い、などなど実に様々で、この人達を見ているだけで、最初はカルチャーショックを感じました。

 あの感覚は日本では絶対に味わえません。広い世界には様々な人がいて、いろいろな考えがあるのだから、それらを互いに尊重しなければならい、という根本の規範意識を醸成できるような気がします。

 そうゆう気持ちが心のどこかにあれば、日本の代表的教育問題である「いじめ」の問題も解決するのではと思っています。



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