ペレの椅子

 展望台から来た道を引き返します。左側に透明度の高い海が見えますが、途中に見える海辺の岩場に小さなプールのような場所があります。



 ここが有名なマカプウのヒーリングプールかと思ったのですがちょっと違うようです。ただし上から見ると透明度の高い水が見え、ここで写真のように泳いだら気持ちが良いだろうなとは思います。

 とはいっても、写真を撮影した場所からこの磯だまりまでは急斜面の岩場を下らねばならないようで、泳いでいる人は相当苦労して下ったんだろうなと思えます。

 しかしその分ここに辿り着いて水の中に入った瞬間の快感は大きそうです。 

 また来る時に見たホエールウォッチングの看板付近から、海の中に落ちないようにしながら海面を覗き込むとウミガメが泳いでいるのが見えたこともあります。
 
マカプウ岬から見えたウミガメ 

 自然の中で一生懸命生きていると思われる動物の姿を見ると、それだけで気持ちが和みます。そこを過ぎさらに緩い下り坂をどんどん降りていくと左側にペレの椅子が見えてくるのですが、その方面に向かう分岐は、かなり駐車場近くまで戻らなければなりません。

 分岐を左折し、山の斜面に作られた細い道を500mほど進むと正面にペレの椅子と呼ばれる大きな黒い岩が見えてきます。



 岩には花が飾ってあったりするので、ここが一種の聖域なんだなと言うことはすぐ分かります。岩のそばまで行くこともできるのですが、確かに近づくと椅子の恰好をしています。

 それとともに、周辺を爽やかな風が吹き抜け、ちょっと異様な雰囲気も感じます。漢字で書くと、イオラニ宮殿の「KAPU」と呼ばれる場所周辺で感じた「静謐」という雰囲気でしょうか。

 周りから波の音が聞こえているのに、この場所だけ静かに時が流れている雰囲気です。私が行ったときはたまたま周囲に誰もいませんでしたので、ゆっくりと30分ほど滞在して、何やらすがすがしい思いになって帰ってきました。



クカニロコ


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