ホノルル空港に着陸

 機体が上昇し、やがて高空に出ると水平飛行になります。そうなった頃頭上のシートベルト着用サインが「ポン」という音ともに消えますが、同時に「基本的にベルトは着用してください」といういつものアナウンスが入ります。

 さらにギャレーあたりから飲み物や食事の用意をする音が聞こえて、夕食の開始となります。私の場合、以前は食前にビールを頼むことを楽しみにしていましたが、今は断酒中なので、この楽しみは最近ちょっと味わえなくなっています。

 渡された飲み物を飲んで、配布された食事を堪能すると、ハワイ便の場合は大半の人が眠ることになります。

 この時問題になるのがエコノミー席の狭さ。身長172cmの私は人よりも少しだけ足が長いらしい(股下76cm)ので、その足を延ばす場所の確保に苦労します。

 前の座席の下に空間があれば、そこになんとか足を入れて、座席を倒して寝るようにしていますが、加齢に伴ってこの姿勢ではほとんど眠れないことが分かり、そういった観点でビジネスの座席を選択することが多くなりました。

 ビジネスだと横幅も少し広くなり、基本的に足を目いっぱい伸ばすことも可能。リクライニングもエコノミーとは比較にならないぐらい倒れますから、一度経験すると病みつきになりますね。

 当然ながら食事の質も良くなり、フライトアテンダントの対応も丁寧になるので、こういった点でも日常生活からの解放感をより感じ取ることが出来ます。

 ちなみにハワイへ向かう飛行機の航行時間は、上空のジェット気流の関係で行きは7時間前後、帰りは8時間前後となります。

 と言うことは夜9時に出発すると、ホノルル空港近辺に到着するのは7時間後の日本時間で言えば明け方の4時ごろ。

 この間に、離陸までの時間、食事の時間が挟まれますから、それ以外の時間すべて寝ていたとしても、確保できる最大睡眠時間は4〜5時間。ちょっと映画を見ていたりすると、この時間は3〜4時間と言うことになります。

 若いときは3時間の睡眠時間があれば問題なしと考えていた時期もありますが、シニアになって、睡眠時間3時間でハワイ到着は実にきついなあと感じるようになりました。

 そういった意味からもビジネスクラスでの睡眠はわたしにとって必須条件となりつつあります。またビジネスクラスだと、搭乗手続き等でも優遇処置が受けられますから、体力的に楽。さらに上に書いたようにより丁寧な扱いを受けますので、ヒーリング効果も高いと言えそうです。

 というわけで、日本時間の深夜3時ごろ、夜食の提供があり、これを食べ終える頃には左側の窓の隙間からオレンジ色の朝日が見えることもあり、ハワイ到着への期待も高まります。

 左側に座っている場合は窓のシェードを上げると、眼下にカウアイ島が見え、やがてオアフ島のコオリナ方面のラグーンが見え、その頃には高度がどんどん下がります。

 「いよいよ着陸だ〜」と思う頃、機長の腕が良いと滑走路にストンと着陸。すると強い逆噴射が始まり、体は前のめりになりますが、心の中では「やった〜無事着陸だ〜」と叫んでいる自分がいます。
 



ホノルル空港


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