世界旅行博とロングスティへの憧れ


 2013年の9月、久しぶりに世界旅行博に行ってきました。以前は我が家からビッグサイトまで、以前は「ゆりかもめ」で行くしかなく、正味2時間半ぐらいかかっていました。

 今回ヤフー路線で調べたら「りんかい線」と言うのが出来て、池袋から直通で行けることが分かりました。これで家の玄関から会場まで正味2時間弱でした。

 しかし池袋で国際展示場までの切符を買おうしたら買えない。ボードには駅名が出ているのに券売機では大崎駅までしか買うことが出来ないようで、券売機の前で数分間悩んでしまいました。

 (若いときによく券売機の前で佇んでいるお年寄りを見かけましたが、いよいよ自分がその年代になったのかと複雑な思いでした)

 乗ってしまえば池袋から30分。早いです。驚きました。しかし駅からはひたすら人の列がビッグサイトに続いています。砂糖に群がるアリみたいなだと思いながら、私もその列に混じって歩いていくと、階段を上がったり下がったりしてようやくチケット売り場近辺まで到着。

 しかし前売り券も、当日券もなんだかず〜っと手前で入場規制をしているようで、ともかくスゴイ人混みです。

 ようやくJCBのクレジットカードで当日券を買うことが出来ましたが、臨時のブースなのか、カードを通しても機械がすぐ反応せず、機械の応答を1分ぐらい待ちました。びっくりです。

 会場内は当然大混雑。とりあえずクイズやスタンプラリー等はいいので、関心のある国のパンフレットをもらおうと思い、先ずはアジアのマレーシア、タイ、ベトナムあたりを回ります。

 マレーシアは最近シニアのロングスティで話題になっている国で、タイは私が足繁く通い出した国、ベトナムはいずれ行ってみようと思っている国です。

 ついでにJTBやHISを見て、ヨーロッパはスペイン。(本場のフラメンコを見て聞いてみたいと思っています)さらに北米の西海岸(ラスベガス、グランドキャニオン、ヨセミテあたりに関心を持っています)。

 そこを過ぎてハワイに到着。といってもほとんど分かっている場所ですから、何か目新しいことはないかなというぐらいでしたが、特にナシ。

 いったん別会場のフードコートに行って、ちょっと早めの昼を食べ、台湾コーナーに行くと、今回ここが一番活気がありました。日本の観光客誘致にかなり気合いが入っているなという印象です。

 再びハワイのコーナーに戻ってくるとハワイアンの演奏とフラダンスが始まり、しばらく鑑賞。「やっぱりハワイアンはいいなあ」なんて思っていると、後ろの方から「ハワイ行きた〜い!」というつぶやきが聞こえました。

 しかしこの頃になると、あちこちで適当に手渡されたパンフレットも多数になり、資料がずっしりと肩に食い込んできましたので、あっさりと帰ることに。

 もう少し空いていると良いのですが、まあやむを得ないですね。ひと頃よりゲームや景品等が減ったような気がしますが、人は増えたような気もします。

 今回の旅博では、ロングスティに関する資料ももらってきました。定年後、海外移住を考える人は増えているようで、相談コーナーも設けられていました。

 もらってきた資料の中に、ロングスティ先希望国順位があったのですが、第一位が「マレーシア」。たぶんご存じだと思いますが、この人気は7年連続第一位ということで、これは機会があったら一度は行ってみないといけないなと改めて思いました。

 ではハワイはどうなのかというと、第二位から第四位のあいだにあるようで、ここにタイ、オーストラリアが絡み、常に抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り返しています。

 ただここ数年は、いろいろ水害や政治的な事件があったものの、タイが第二位を獲得することが多いようです。理由ですが、やはり移住先の物価が問題なんだろうなあと思います。

 オーストラリアについてはよく分かりませんが、ハワイの物価、特にワイキキ近辺は東京とそれほど変わらないような気がします。埼玉の片田舎に住んでいると、こちらの方が生活物資は安いのではとすら思えます。

 20年前にハワイに始めていったときは、ハワイの物価はなんて安いんだとびっくりしたことを覚えていますが(日本の半分ぐらいの感覚でした)、あれよあれよという間に物価上昇。

 旅行者が一番感じるのは宿泊代と食事代だと思いますが、現地の人も住む場所に困っていることは、ホームレスの方の増加から考えるとよく分かります。また実際に店舗で働いている人たちとの雑談でそう言った話がよく出ます。

 年金が20万円あったとしても、今やワイキキのコンドミニアムの賃貸料は、安いところで一ヶ月20万円ぐらいですから、これでは生活費が捻出できません。

 ワイキキを離れれば安くなることは分かっていますが、リゾート地に滞在して優雅な年金生活を営むという目的からはずれてしまい、単にハワイに住むだけになる可能性もあります。

 バンコクなら、これまでの経験に寄れば、中心地に近いところでも一ヶ月10万円ぐらい出せばそこそこの部屋に住めます。ただしバンコクの場合はリゾート地ではなく都会ですので、北部の涼しい山岳地帯や南部の海沿いで暮らすことを考えている人もいます。

 その場合はさらに安くなりますから、タイに人気が出るのはよく分かる気がします。

 移住するか、ロングスティするか、長くても2週間程度の中期滞在にすべきか悩むところですが、個人的には、埼玉の家はそのままにして、世界のあちこちで2週間から数か月の暮らしを楽しむというスタイルに憧れています。



ハワイ雑感と失敗談


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