あと5年もすれば、私も立派に仲間入りのシルバー世代のハワイ旅行について考えてみました。5年後私が再びこの文章を読んでどう思うか、ちょっと楽しみです。
さて、シルバー世代といっても、体力面ではかなり開きがあります。冬山登山でも大丈夫という人から、心臓に不安を抱え、家の周辺を散歩するのにも気を使う人もいると思います。
また足腰が痛いとか、車椅子や歩行器を使わないと移動できないとか、酸素吸入が必要だとか、いろいろな条件が考えられます。
すべての条件を考えることは不可能ですから、ここでは体力や健康面は普通の街歩きには差し支えないと考えます。人数は基本の夫婦二人旅とします。
旅行費用と日程
本来なら数ヶ月のロングステイを目標にしたいところですが、今回は一般的なシルバー世代の旅行を考えるという趣旨ですから、とりあえず8泊10日以上で最長2週間ぐらいを考えてみます。
なぜこの日数にするのかというと、4泊6日では往復の移動や時差ぼけで疲れるだけだからです。8泊は、シルバー世代が現地でのんびりできる最低限の日数だと考えました。
2週間というのは、これまでの旅行ですでに体験済みで、だいたいこのくらいが日本を離れているのに、ちょうど良い期間だと思えるからです。これ以上長いと、初めてのハワイ旅行では手持ちぶさたになり、日本に帰りたくなる気持ちの方が強くなると思います。
出かける時期は、これはシルバー世代の特権で、「いつでも良い」ということになりますから、気候が良くて航空券が安い時期を狙います。すると5月から9月ぐらいが乾期なので、夏休みをはずし、日本では鬱陶しい季節の6月ぐらいがいいのではと思います。
そこで試しに6月15日出発で、yahooのサイトで旅行情報を検索してみると、2010年の2月現在で10日ぐらいのツアーは10数件でした。大半がコンドミニアム宿泊で、生活を重視したものになっています。
ツアー代金は、15万前後です。ちなみにJALのサイトで航空運賃を調べてみると6万7千円でした。サーチャージを含めても83000円強です。とすると先ほどのツアー代の内訳は15万−8万3千=6万7千円という額が宿泊代+ホノルル空港からの送迎やその他のオプション代金と言うことになります。
コンドミニアムの代金は1泊1部屋1万5千円前後ですから、8泊なら12万。これを二人で負担しますので一人あたりは6万。
何を計算しているのかというと、ツアーなら15万、個人旅行なら8万3千+6万=14万3千円ぐらいになり、ホノルル空港からのタクシー代も含めると、ツアーも個人旅行も総額はそれほど変わらないことになります。
従って面倒な人はツアー、宿泊先や旅の形にこだわりたい人は個人旅行という、ごく当たり前の結論になります。これはシルバー世代でなくても同じです。
宿泊先
次は宿泊先です。もし私が夫婦で行けたなら、たぶん生活を重視してコンドミニアを選択すると思いますが、日常生活から解放されるためのハワイ旅行なら、ホテルに泊まって飲食はすべてレストランで済ますという形もいいですね。
その場合のホテルですが、お金に余裕があればオーシャンフロントのハレクラニ、ロイヤル・ハワイアン、サーフライダーあたりがよいと思いますが、そこまでしなくても、という場合はシェラトンやハイアット・リージェンシー、アウトリガー・ワイキキ、ワイキキ・パークあたりがよいと思います。
もちろんパシフィック・ビーチやマリオットも良いのですが、ロケーションがワイキキに東側に位置するため、レストランの数や種類が西側のホテルに比べて少ないと思います。
そこまで考えると、宿泊したいホテルの希望は1番から順にアウトリガー・ワイキキ、ワイキキ・パーク、ハイアット・リージェンシー、シェラトンの順でしょうか。その後ろにマリオットやパシフィック・ビーチが入ります。
クヒオ通り沿いに目を移して、食事の買い出しや交通の利便性、宿泊価格まで考慮すると、バニアン隣のプリンス・クヒオ、アウトリガー・イースト、パシフィック・モナークあたりでしょうか。
部屋の広さや生活重視なら、我が家の定番であるワイキキ・バニヤンやロイヤル・クヒオもねらい目です。
またワイキキの西のはずれにあるワイキキ・ショアやアウトリガーリーフもビーチやレストラン、買い物エリアに近くて便利だと思います。
何をするか
さて一番肝心なことは、滞在中何をするか、です。朝起きて、部屋で軽く朝食、それからどうしましょう。ここですることがなければ、いくらハワイに滞在しても満足感は無いと思います。
もちろん観光やオプショナルツアーを楽しめばいいのですが、リピーターの場合はすべて経験済みかもしれません。となると次は趣味の世界です。
ゴルフ、マリンスポーツあたりは定番。ハワイアンカルチャーのフラやウクレレも良いと思います。英会話レッスンやボランティアも面白いかもしれません。しかし・・・そこから先がなかなか続きません。もちろん毎日ビーチでのんびりというのがいいのですが、せっかちな日本人向きではないような。
そうなると、次は夫婦だけで旅行を楽しむのではなく、同時期に滞在する似たもの夫婦との交流や、現地のロングステイ専門のグループとの交流なんかが面白いかもしれません。
いずれにしてもハワイに行くことが目標になるような若い世代と違い、ハワイで何をするかが問われるのがシルバー世代の特徴になるのではないでしょうか。