不動産購入の是非の検討(1)

 ハワイ病に感染すると先ず第一にハワイで暮らすことを考えます。初めは夢見ているだけですが、やがて現実に移住を考え始めます。

 時期は退職後が第一候補。もちろん今すぐに移住したい、と考える人も多くいます。解決しなければならないのはビザや仕事の問題が大きいのですが、実は私が考える最も大きな問題は住む場所

 私個人としては、とりあえず定住ではなく長期滞在を考えていますが、それにしてもやはり宿泊費の問題は大きいです。

 観光で1週間から2週間ぐらい訪れるぐらいならさほど気にもならないはずですが、数ヶ月となると宿泊代はかなり高額になります。

 我が家がワイキキでよく利用するワイキキバニアンやパシフィックモナークの1ベッドルームは、いわゆるバケーションレンタルというもので1週間最も安くて600ドルぐらい。月にすれば1カ月2000ドル前後。日本円にすれば月20万ぐらいになりますが、かなりの高額です。

 物価の高い日本であっても、いわゆるマンションの賃貸物件で月20万以上支払えば、たとえ都内であってもかなりの物件が手に入るはずです。

 そういった場所に年間3ヶ月滞在することになれば、宿泊代だけで60〜80万ぐらい必要になります。当然ながら、この金は単純に消えてなくなるだけです。

 そこでこれをローンの支払にまわして、ハワイに定住の場所を作ろう、と誰もが一度は思うのではないでしょうか。

 年間仮に3ヶ月滞在するとして、バケーションレンタルでコンドミニアムを借りるのと、思い切って気に入った場所(があれば)のコンドや1軒屋を買ってしまうのと、どちらが得か。

 もちろん人それぞれ事情は違うので一概にはいえませんが、現在の我が家の現状から考えられることを推定し、その是非を考えてみました。


購入費用

 いくらぐらいの物件を想定するのかが第一の問題です。いろいろな不動産情報を総合すると(ハワイに行ったとき手に入れた不動産情報のフリーペーパーや新聞の日曜版の広告、インターネットで検索できた物件等)、ワイキキで著名なコンドミニアム(バニアンクラス)を購入しようとすると、広さや眺望にもよりますが、我々が購入を希望する物件は30〜40万ドルだと思われます。

 あまり有名でない、乃至は同じワイキキでもアラワイ寄りや眺望に問題があるような物件は20〜30万ドルぐらいのものもあるかもしれません。

 一方ハワイカイやカネオヘ、カイルア等で1軒屋を考えると、価格は30万ドル以上になり、ここまでくると今私が住んでいるこの付近の住宅の値段と同じぐらいかそれ以上になります。

 ただし敷地の広さは5倍ぐらいありそうです。カハラの邸宅では100万ドル以上するものがほとんどです。離島に行けば、この価格はもう少し下がるかもしれません。

 もっとも単に安い物件を探すだけなら、それは日本と同様いくらでもあるような気もします。しかしながらリゾートとして、またはハワイで優雅に暮らす、という条件からはどんどん遠ざかるはずです。

 とするとやはり標準的な物件を考えて、自分が宿泊していないときは賃貸物件として、資金のやり繰りを考えなくてはなりません。事を単純化するために、ワイキキで30万ドル程度のスチューデイオまたは1ベッドルームを買ったと考えます。


頭金と住宅ローン

 頭金はいくらぐらいを想定するか、これが最初の難しい問題です。仮に10万ドルとしてみます。(実際にこんなに資金を用意することは現状ではひじょう難しい筈ですが、仮定の計算なので数字をなるべく簡単にします)

 残りは20万ドル。これでローンを組めば諸費用を含め、さらにハワイの金利を5%ぐらいと考えて、返済総額は10年として26万ドルぐらいでしょうか。これを10年で返すとすると、年に2万6千ドルの返済となります。

 つまり頭金10万ドル+ローン20万ドルで30万ドルの物件を購入し、10年間かけて返済する場合、年に2万6千ドル返済すればよいことになります。



返済の考え方


ハワイ雑感と失敗談


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