散骨について(2009年)

ハワイが身近になり、ハワイ病重症患者が増える中
人生の最後はハワイで、という思いを持つ人も多いと思います
ガイドブックではあまり紹介されていませんが
我が家が体験した散骨ツアーについてまとめておきます

2009年の旅行記とダブっている部分がかなりあります

業者の選択

 散骨で最初に悩むのは故人の遺志と親戚の意向だと思います。我が家の場合は、本人が生前からハワイへの思い入れが強かったため親戚一同ハワイ沖で散骨(分骨したものです)することを喜んでくれました。

 次に悩んだのは業者の選択。日本に居るときネットで散骨の業者を検索すると、5つぐらいの名前が見つかりました。しかしそれぞれの行程や費用、規模を丹念に見ていくと、ほとんどが大がかりなものでした。

 こちらの希望は私と息子が船でワイキキ沖に出て、遺灰と花束を撒きたいと言うだけです。要するに家族だけで、のんびりと船に乗り、悲しみを募らせるのではなく、我々もクルージングを楽しみ、一番好きだった場所に魂が戻っていくのを支援するという気持ちになりたいということです。

 そこで条件を変えていろいろ探していくうちに、要するに散骨と言っても、極端な話しワイキキの堤防から誰にも分からないように遺灰を撒いても、それでも散骨には違いないと思えるようになりました。

 しかし人目を忍んで遺灰を撒くなど、倫理的に許されない行為のように思えます。だいいち故人に対して失礼に当たるようにも思えました。

 そこで事前の策として、散骨専門の業者だけはなく、船のチャーターだけ行うということを条件に検索をしてみると、ようやくそれに近い業者が見つかりました。

 それが実際にお願いした釣り船をチャーターして遺灰を撒く、という業者です。船はケワロ湾から出航。全行程2時間弱。価格はチャーター料、税金、送迎、チップ込みで550ドルとなっていました。しかも日本語でのやりとりもOKとなっています。

 それでも価格的にはかなり高いなと思わざるを得ません。しかし故人の願いは何としても叶えたいと思い、メールで連絡を取ってみたところ、すぐに返事が返ってきました。業者の名前は「ワイキキ・ボトム・フィッシング・ツアー」普通ならワイキキ沖でトローリングをする船です。フリーペーパーにも名前が載っているので知っている人もいるかもしれません。

実際の行程

散骨 クルーザー船船内
クルーザーの船内、10人ぐらいは乗れます
散骨のためのクルーザー船から見たワイキキ
ケワロ湾から、青空の下、出航


 メールでのやりとり後、ハワイ到着初日に業者に電話をしました。細かい時間や待ち合わせの打ち合わせです。もちろん日本語での対応なので安心です。支払いはすでにクレジットカードで終わっています。

 当日になり、散骨の準備をして(と言っても遺灰を持つだけですが)バニアンのロータリーに出向きます。花束はツアーの業者が気を利かせてくれて、途中で「ドンキ・ホーテ」に寄ってくれることになったので、そこで購入の予定。

 さてバニヤンロータリーで業者を待っていると、時間通りに大型のバンが到着。早速乗り込んで「ドンキ」に向かいます。運転手さんは50代のおじさん。可もなく不可もなくと言ったところです。

 ドンキの入り口を入ったところに花屋さんがあって(2012年現在、このお店はなくなりました)、ここで切り花やレイが売られています。(チャイナタウンに行くといっぱいあります)

 よく映画では海にレイを投げ入れるシーンが上映されたりしますが、レイよりも切り花の方が自然保護に良いだろうと考え、こちらを選択。これを持って再び車に乗りケワロ湾に向かいます。ケワロ湾のもっとも東側に車を停め案内されたのは中型のクルーザー

 船長さんは40代の寡黙な人。散骨と言うことで、話すのを遠慮していたのかもしれません。定刻の1時に出航。ゆっくりゆっくり気持ちを噛みしめるかのように船が進みます。海上からのワイキキの景色は、また違った趣があり、もし一緒にこの景色を見ることが出来たらと考えると、やはり胸にじ〜んと来ます。



沖合で


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